固定費の見直し方|一度の見直しで「ずっと効く」節約のコツ

前回の記事で、キャッシュレス化とマネーフォワードMEを使って、家計を自動で見える化する方法を紹介しました。支出が見える化できると、次に取り組みたいのが固定費の見直しです。

固定費の見直しが節約の中で特に効果的なのは、一度見直すだけで、その効果が毎月ずっと続くことです。
外食を1回我慢するような節約は、その場限りの効果しかありません。
一方、固定費は「仕組みを変えるだけ」で、何もしなくても毎月効果が出続けます。

今回は、見える化した家計の中から、特に効果の大きい固定費の項目別に、具体的な見直し方を解説していきます。

目次

固定費を見直す前に:マネーフォワードMEで「何にいくら使っているか」を確認

固定費の見直しは、まず現状を正確に把握することから始まります。
前回紹介したマネーフォワードMEのカテゴリ別集計を見れば、毎月発生している固定費の全体像が一覧で見えるはずです。

「あれ、このサブスク使っていないのに払い続けていた」というような気づきが、見直しの最初のきっかけになります。まずは1ヶ月分のカテゴリ別支出を、ざっと眺めてみましょう。

それでは、項目別に見ていきます。

① 通信費(スマホ・ネット回線)

固定費見直しの中で、最も効果が大きく、かつ取り組みやすいのが通信費です。

格安SIMへの乗り換え

大手キャリア(docomo、au、SoftBankなど)を契約している場合、格安SIM(楽天モバイル、UQモバイル、IIJmioなど)への乗り換えだけで、月3,000〜5,000円程度の削減が見込めます。

通話やデータ通信の品質に大きな差はほとんどなく、「特に困ることはなかった」と感じる人が多いのが実情です。
家族割やセット割で大手キャリアを使っている場合は、乗り換えによってその割引がなくなるケースもあるため、トータルでの比較が必要です。

自宅のネット回線

契約しているプロバイダーやプランによって、料金差が大きく出やすい項目です。
スマホとセットで契約すると割引が適用されるケースが多いため、スマホの乗り換え先と合わせて検討すると効率的です。

② 保険

保険は「なんとなく入ったまま」になりやすい固定費の代表です。

本当にその保障が必要か見直す

日本では公的医療保険(高額療養費制度など)が充実しているため、民間の医療保険で手厚い保障を持つ必要性は、人によって大きく異なります。

特に以下のようなケースは、一度見直す価値があります。

  • 独身時代に入った保険を、結婚・子どもの誕生後も見直していない
  • 同じような保障の保険に、複数加入している
  • 貯蓄型の保険に入っているが、運用効率を考えると投資のほうが有利な場合がある

見直すときの注意点

保険を安易に解約してしまうと、いざというときの保障がなくなってしまいます。

家族構成やライフプランシートで整理した将来のライフイベントと照らし合わせながら、必要な保障額を確認した上で見直しましょう。
判断に迷う場合は、独立系FPに無料相談するのも一つの方法です。
保険の代理店などに相談すると、いろんな保険を勧められるので、注意してください。

③ サブスクリプションサービス

動画配信、音楽配信、アプリの月額プランなど、サブスクは「使っていないのに払い続けている」状態が最も起こりやすい固定費です。

チェックの仕方

マネーフォワードMEのカテゴリ別集計で「サブスク」「通信費」などの項目を確認し、心当たりのないものや、最近全く使っていないサービスがないかを確認します。

  • 最近見ていない動画配信サービス
  • 使っていないクラウドストレージの有料プラン
  • 一度だけ使って解約を忘れていたアプリ

複数のサブスクに少しずつお金を払っていると、合計額に気づきにくいのがこの項目の特徴です。
一覧で見える化することで、初めて「合計でこんなに払っていたのか」と気づくケースが多くあります。

④ 住居費

固定費の中でも金額が大きく、見直しの効果も大きいのが住居費です。
一方で、見直しに手間がかかる項目でもあります。

賃貸の場合

更新時期に合わせて、家賃の交渉や、より条件の良い物件への引っ越しを検討する余地があります。
長く同じ物件に住んでいる場合、近隣の家賃相場と比較してみると、見直しの判断材料になります。

持ち家(ローンがある場合)

住宅ローンの金利が高い時期に契約している場合、借り換えによって金利を下げられる可能性があります。
借り換えには手数料がかかるため、残りのローン期間や残高によって、借り換えの効果が変わってきます。
一度シミュレーションしてみる価値はあります。

⑤ その他の固定費(自動車関連・会費など)

  • 自動車:維持費(保険・車検・税金)が家計を圧迫している場合、本当に車が必要かどうかを検討する余地があります。地域によっては、カーシェアやレンタカーへの切り替えで固定費を大きく削減できることもあります。
  • 会員費・年会費:使っていないスポーツクラブの会費、利用していないクレジットカードの年会費など、見える化したことで初めて気づくケースがよくあります。

固定費見直しの優先順位

すべてを一気に見直す必要はありません。効果が大きく、かつ取り組みやすいものから始めるのがおすすめです。

優先度項目理由
通信費効果が大きく、手続きも比較的簡単
サブスクすぐに解約できる、心理的ハードルが低い
保険効果は大きいが、検討に時間がかかる
住居費効果は非常に大きいが、見直しに手間がかかる
自動車関連・会費個人差が大きく、状況次第で効果が変わる

僕の場合も、まず通信費とサブスクの見直しから始め、その後保険を整理しました。
いざ並べてみると、無駄が多いことに驚きました。
固定費の見直しだけで、月に3万円の節約に成功し、そっくりそのまま投資余力を生み出すことができました。

まとめ

固定費の見直しは、一度の作業で効果が継続するという点で、節約の中でも特に効率の良い取り組みです。

  • 通信費:格安SIMへの乗り換えで月数千円規模の削減
  • 保険:本当に必要な保障かを見直す
  • サブスク:使っていないサービスを解約する
  • 住居費:賃貸交渉やローンの借り換えを検討する
  • その他:自動車や会費など、見える化して初めて気づく無駄を確認する

まずは効果が大きく、取り組みやすい通信費とサブスクから始めてみてください。
固定費を見直して生まれたら、そのまま投資の元手になります。

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